世の中の皆様は、熊対策に関心が集まり、熊スプレーの実技比較動画が多くみられるようになりました。
日本では銃刀法で猛獣の熊を撃退する方法が限られており、熊スプレーが唯一熊から己の身を守るものとして認識されるようになりました。
しかし、この熊スプレー、熊を無力化するものではありません。
そして、登山者の身を守るものとして宣伝されていますが、他の人のいない山であって単独行の人が使う場合のみが有効な手段であることを忘れています。
熊スプレーは、無力化するものではなく、一時的に強力な刺激で向けられていた攻撃力の制御をかく乱することで、その瞬間の危機を先延ばしにするものです。
放った本人は、その場から速やかに退散すればよいのですが、その刺激により、さらに攻撃性が強まることと、パニックを起こして暴走することが予想できます。
この狂暴化した熊が、他の人に襲い掛かり、何らかの被害が生じた場合、熊スプレーを放ったひとの責任を免れることはできません。
つまり、熊スプレーを使って引き起こされた二次被害の法的責任を、熊スプレーを放った人が負うことになります。
このことから、熊スプレーを登山者の熊対策として推奨するのは間違いだと断じます。
実際に熊の攻撃を無効化する手段が、それ以外にないので、「熊目撃注意」の看板のある山は登ってはいけないことになります。