広告屋はお金のために行い、行政は観光推進の目的に合致すれば、庶民が晒される「熊の危険」など、眼中にないようです。
今年の平尾富士のトレランレースは、4月11日に開催されました。
しかし、そのわずか翌月25日にも、すぐ近くで熊が目撃されているのです。
私たちは、過去の悲劇から何も学んでいないのでしょうか。
2009年に起きた、乗鞍・魔王岳の熊による人身事故。
観光バスが熊を轢き、パニックになった熊が、大勢の観光客で賑わうバスターミナルへ乱入。
10人もの人々が重軽傷を負う大惨事となりました。
人間の都合で観光地化された山が、いかに危険な暴発を生むか。
その教訓は、完全に無視されています。
また、2021年に中国で起きた、あの商用トレランレースの重大事故と重ね合わせるのにも、何ら無理はありません。
2021年5月22日、中国・甘粛省。
悪天候の予報を無視して強行開催された商用レースで、21人ものランナーがお亡くなりになりました。
安全管理を無視し、山をなめきった結果の人災です。
その一方で、長野県飯田市の「風越山トレイルマラソン」は、熊の危険性を重く受け止め、大会を取りやめるという賢明な判断を下しました。
お金が絡むと、人の命を軽んじる。これは、古今東西、世の倣いなのかもしれません。本来であれば「熊が目撃されているので、しばらく取りやめる」と決断すべきです。
再開するにしても「熊を適切にコントロールし、ここ1年、平尾山周辺での目撃情報がゼロになったので再開します」とするのが、普通の感覚ではないでしょうか。
安全な温室の中から「熊が可哀そう」と叫ぶ人々と、カネとメンツのために、無防備な市民を猛獣のテリトリーへ突っ込ませる行政。
皆様は、どう思いますか?







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